職人さんに作るオーダー枕

昨日は60代の「大工さん」にオーダー枕をお作りさせていただきました。

すっごくお洒落でスリムでカッコいい方で、娘さんともカップルに見えるくらいの素敵な方でした。

 

同じ大阪にお住まいですが、少し遠い寝屋川市から。

「せっかく父の為に枕を作ってもらうのなら、（流れ作業ではなく）きちんと作ってくれそうなお店がよかったので！」

 

ありがとうございます！きちんとお作りさせていただきます！

 

 

長年続くイビキや、ここ数年では睡眠時無呼吸症候群に悩み、

シーパップ（呼吸しやすくなる装具）を1年間着用しおやすみになるも、

どうも寝づらいと2か月前からシーパップの使用を止められ、

心配になった娘さんからのプレゼントです。

 

さらにヘルニアもあり腰痛でお悩みという状態で、「なんとかしてあげたい」とお父さんを想うお気持ちがすごく伝わってきました。

 

「枕を作る作業」だけだったら30分もあれば完成しますが、

眠り屋よねはらでは1時間～1時間半程はお時間を頂き、今の睡眠環境の改善点をお伝えしたり、

測定結果から得られたデータを解説させていただいたり、ということにも注力しています。

 

 

今回のお客様に関しても、ご来店から測定までのカウンセリングだけで30分程頂戴した訳ですが、

硬くて高い枕、硬い敷き布団がお好きで、またそれが身体にとって好影響をもたらすとお考えでした。

敷き布団は10年以上お使いのわた系。

 

上記のような環境が「合う」方もいらっしゃるので、一概に「ダメです」とは言えませんが、

ほとんどの場合「あるべき硬さ」よりも「硬い」場合が多いです。（特に男性の場合）

 

 

「布団に入ったら一瞬で寝られるけど、夜中に5回は目が覚める。朝早くに目が覚めると仕事に事を考えてもう寝られない。」

こんな事もおっしゃっていました。

やはりこの身体を一晩中預ける環境が合っていないかもしれません。

 

 

お疲れであったり、睡眠が足りていない方はすぐに寝られます。

しかし、単発単発の眠りが続くようであれば、それは睡眠環境に何かしらの問題がある可能性が高いです。

ただでさえ、大好きなお仕事の事を四六時中考えていらっしゃる職人さんですから、

朝起きた時にもっともっと集中してお仕事の事を考えていただくためにも、

グググッ！と深い眠りを数時間はとっていただきたいものです。

 

 

今朝までの睡眠環境（枕や敷き布団）が合っていたのか。

それも全て「測定」すればわかります。

結果、身体の凹凸が激しいWラインでいらっしゃいました。

Wラインであってもよっぽど体重があれば比較的硬くてもいいかもしれませんが、

スリムな方でしから硬いよりか「柔らかい」方が合うといっても過言ではないかと思います。

 

また、「大工さん」というお仕事柄、複雑な姿勢をとったりして身体の色々な部分に負荷がかかっていらっしゃる訳ですから、

やはり寝る時は正しい姿勢で寝られる、そして筋肉が緩む環境で寝るべきです。

 

 

出来上がったオーダー枕をご覧になったお客様の第一印象は「低い」と感じられたようですが、

実際寝てみると「おぉ～～～～気持ちいいね～～～～」と感動のご様子。

 

敷きふとんもせっかくなのでオーダーで試し寝していただきました。

肩や腰、足が当たる感覚というものを始めて感じられたようで、

「柔らかいのはイヤ」という概念をいい意味で消し去ってくださったかもしれません。

 

 

 

※オーダーの場合は「硬くあるべき所は硬く、柔らかくあるべき所は柔らかく」しているので必ずしも柔らかいのがいい、という意味ではございません。

いずれ敷きふとんもオーダーにしましょうとお話させていただき、

昨晩からは実際にご自宅でオーダー枕をお使いいただいております。

 

まずは最優先である「いびき・無呼吸」が改善されるといいのですが。

またお会いできる日を楽しみにしております。

I様、ありがとうございました！