地震と眠り

今日の交野市は晴れです。

先週末の寒さに比べると今日はなんだか温かいような気がします。

 

さて、今日1月17日は阪神大震災があった日。

あの日からもう22年も経つんですね。

当時小学生だった私は朝のニュースで見た、あの光景が忘れられません。

被災された方にとってはもっともっと大きな恐怖感があったのだと思います。

 

被災された方にお見舞い申し上げます。

東北や熊本の震災では、今も余震が続いているような状態で、現地のお住まいの方々は常に恐怖を抱いていらっしゃり、

相当数の不眠症患者さんがいると言われています。

 

「命を落とすかもしれない」という恐怖は確実に眠りの邪魔をし、不眠の悪循環に入ってしまいます。

 

だから今日は「地震と眠り」について。

地震をキッカケに不眠に陥ってしまった方に向けて、少しでもお役に立てる情報を発信できればと思います。

※長文ですので、寝る前にスマホで見るのは避けてくださいね。逆に寝つきを悪くするかもしれません。

地震
地震

恐怖心

寝ている時に地震を感じると怖いですよね。(起きててもですが)

阪神大震災以降も、東北や熊本で大きな地震があり、思い出しただけでも怖いですね。

今後は南海トラフ地震や首都直下型地震なんていうのもあるぞあるぞと言われており、想像しただけでも怖いですね。

地震というのは「揺れている時」の物理的な恐怖だけでなく、その後も眠りに影響を及ぼします。

それが「恐怖心」。

 

恐怖心があると脳は興奮状態になり、交感神経が優位に。

寝るときは完全リラックスモードの副交感神経優位にならないといけないのに、恐怖心がそれを邪魔するのです。

これが自律神経の乱れ。

長期化すると、不眠症になり、一日のリズムが完全に崩れてしまいます。

 

地震酔い

地震が起こった時、「あれ?めまい?」ってなりませんか?

その後揺れている電気とかを見て「地震か。」となる訳ですが、

逆のパターンもあるようです。

 

何も起こってないのに「あれ?地震?」となることもあり、気分が悪くなる地震酔い。

もともと車酔いや船酔いする人や、

ストレートネックや背骨が歪んでいる人も、なりやすい傾向があるそうです。

 

三半規管や脊椎が関係してくるので、耳鼻咽喉科や整形外科で治療してもらう必要があるかもしれません。

同時に、やはり自律神経も関係しており、一日のリズムを整え、規則正しい生活を送る必要があります。

対応

地震を防ぐことはできませんし、また完全に予報するのもまだ難しいと言われています。

できることはその「備え」と「対応」なんだと思います。

 

備えに関しては私素人ですので何も言えませんが、

その後の対応、「眠り」については少々お話したいことがあります。

 

もし私が、地震がキッカケで不眠になってしまった時に、

「寝ましょう」と言われても「寝たいけど寝れへんねん」となりますし、

「寝られるようにしていきましょう」と言いたいと思います。

 

まず、お医者さんに相談するのが大事かと思います。

「そんなたいそうな」と思われるかもしれません。

でも、おすすめします。

場合によっては睡眠導入剤等を処方されるかもしれません。

もちろん薬に頼らないに越したことはないのですが、

「眠れない…」となっては元も子もありません。

そのあたりの必要性をジャッジしてくれるのはお医者さん以外にはいません。

お医者さんだからこそ知っているような豆知識もたくさんあるはずです。

 

 

そして、睡眠の空間を整えましょう。

仮設住宅等、なかなか難しいこともあるかと思いますが、

どれか一つでも、そして一つずつ揃えていければいいんです。

夜はほぼ真っ暗に。月明かりくらいの明るさはOKです。

街灯が近くにある場合はカーテン等でできるだけ光を遮る工夫を。

「地震が怖いから少しでも明るくしたい」と思われるのであれば、

足元を明るくするようにしましょう。天井からの電気ではなく足元だけの間接照明のようなものがおすすめです。

 

朝になると自然の太陽の光が入ってくるのが理想ではありますが、

自動のカーテンでもない限り難しいかもしれません。

それならば朝起きたらまず「カーテンを開けて朝の太陽の光を浴びる」を意識してください。

これが夜の入眠を促すためのスタートラインになります。

必要であれば耳栓をしてもいいかもしれません。

「図書館くらいの音」(本のページをめくっている程度の音)や「時計の秒針の音」の30デシベル程度の音は、

騒音として睡眠の邪魔にはなりにくいと言われています。

ただ、リラックスとは程遠いイメージの激しいロックやヒップホップが落ち着く、という方もいらっしゃいます。

であれば、聞いても構いません。

聞いていてストレスに感じる音はできるだけ遮りましょう。

温度・湿度(掛けふとん・カバー類)

気温や湿度は日々変化しています。

しかし、ふとんの中は安定させたいからこそ、冬は分厚いふとん、夏は薄いふとんを掛けたりしますよね。敷きパッドの素材をあたたか系やヒンヤリ系にしたり。

これは、「寝床内環境」という「ふとんの中の環境」を、

温度33℃±1℃・湿度50%±5%にしようとしているんです。これが人が最も眠りやすい温度湿度です。

 

冬場、よっぽど薄い掛けふとんでなければ温度を保つことはそう難しくないかもしれませんが、

湿度はちょっとやっかいです。

寒いからと言って、たくさん上に掛けると、どんどん「蒸れる環境」になってしまいます。

冬は空気自体が乾燥しているので、それもそれでいいのかもしれませんが、さすがに60%を上回るとジメっとして眠りにくくなります。

除湿したり保湿したりする寝具は、お近くのふとん屋さんに相談してみましょう。

ふとんは色々な素材や特色があり、あなたにあった環境を作ってくれる大切なアイテムです。

枕の高さも重要なポイントです。高すぎても、低すぎても身体に負担がかかり眠りにくくなります。

ご自身で高さチェックするカンタンな方法は仰向きで寝転んでみてボンヤリと天井を見てみてください。

自分の目の「真上」やそれよりも上(頭側)が見えたらその枕は低いでしょう。

反対に自分の足が見えたり、角度で言うと、45度くらい下が見えたらその枕は明らかに高いでしょう。

自分の目の真上よりも「ちょっと下(5~10度程度)」が見えればOKです。

敷きふとん、マット

硬すぎず、柔らかすぎず。

難しいですが、首・肩・腰・膝・くるぶしが一直線に並んでいればいいと言われています。

お尻の沈み具合や腰のくびれが埋まっているかも判断基準になります。

ゴロゴロと寝返りばがりしている意識があったり、ずっと決まった向きでおやすみ、という方は特に硬さ選びにお気を付けください。

上記の何か1点でも揃えば、たとえ寝られなくっても、少しでもリラックスしやすい環境になります。

リラックスできるということは副交感神経が優位になり少しでも寝られる確率が上がります。

寝られた時にはその睡眠の質が上がります。

全部揃えばすごくリラックスできて、気が付けば不眠症から脱出しているかもしれません。

 

いつか寝られるようになります。

安心してください。