拡散希望。乳幼児突然死症候群(SIDS)について

(2020年12月11日追記)

今日、悲しいニュースを見ました。

 

「過去5年間で160人の赤ちゃんが就寝中に亡くなっている」と。

 

1年間で32人。多いのか少ないのか、わかりませんが、

親御さんからしたら1人は1人。大事な大事な赤ちゃんです。

 

そして、この160人の中の50人は「寝具が原因だった」とのこと。

寝具業界に身を置く者としては、なんとかせねばと強く思います。

だから、あなたの周りの人、特にこれから子どもが欲しい!と思っている方、妊娠中の方や、赤ちゃんがいるママやパパに伝えてあげてください。

 

 

 

寝具における原因は2点あったようです。

 

1、うつ伏せ寝で窒息。

2、掛けふとんが顔に被さって窒息。

3、もう一つ、睡眠中繋がりで原因がありますが、寝具ではないので後述します。

 

どちらも「窒息」。息ができなくなって亡くなっているんです。

赤ちゃんは約1分間呼吸ができないと、酸欠状態になって意識がなくなるそうです。

 

この「1分間」。夜中の我々の睡眠中の時間感覚としては一瞬ですが、一生後悔することになるかもしれません。

だからと言って24時間、ずっと赤ちゃんを見守っているのは難しいと思います。

 

 

 

 

だからこその知識と予防策。

(店長前田個人の考えです。)

 

 

まず1つ目、「うつ伏せ」の危険性。

 

これには「寝返り」が大きく関係しています。

特に寝返りを打ち始めて間もない時期。

うつ伏せでの呼吸に慣れていなかったり、首を横に振る力が弱かったり、もう一度仰向きや横向きに戻れなかったり、

 

こうなると「柔らかい敷きふとんは要注意」です。

 

ふっわふわの敷きふとんやマットに顔が埋まってしまうと息ができないからです。

(顔とふとんの間に空間ができないから)

 

そこで、最近では「硬いマット」が注目されています。

鼻やおでこ、口の少なからずある凹凸と、マットの間に空間ができるから窒息のリスクを減らせるんです。

 

確かに理にかなっています。

ただ、素材の良し悪しもあり、ムレや床ずれのことも考えなければいけません。

 

 

これは個人的なおすすめですが、「ちょっとヘタった敷きふとん」が一番いいのではと思います。

 

綿(わた)布団を創業以来60年以上取り扱っている当店では、

木綿わた100%のベビー布団やオーガニックの布団セットを納品する時によくお伝えしていることがあります。

 

「産まれる前に、しならくこれでゴロンと昼寝してください。赤ちゃんが出てくる時にはいい具合になってますよ。」

 

 

格子状になったベビーベッドに置いてあげると、なおのことリスクは減らせます。

ただ、ベッドの柵と敷きふとんの隙間に顔が挟まらないように気を付けましょう。

できるだけ「ピッタリサイズ」もしくは、「ふとんがベッドより一回り大きい」のものを。

 

もしくはバスタオル等で隙間を埋めておくことをおすすめします。

※柵にタオル掛けたりしたらダメです!空気が通りません!

 

 

それと「寝返り防止グッズ」を使うのも、場合によってはいいのかもしれません。

少しだけ目を離すタイミングだったら(トイレとか)、

赤ちゃんの両サイドにママとパパの枕を置くのもいいでしょう。

 

海外では赤ちゃんの頭を固定するような器具もあるそうですが、

逆にこれがキッカケで窒息するという事件もあったようですので、

そのグッズの良し悪しは難しいポイントです。

 

 

 

そして、2つ目の「掛けふとん」ですが、

重いふとんが顔を覆ってしまうと息ができなくなったり酸素が薄くなりますね。

 

じゃあ軽いもの?軽すぎても、生後2か月にもなれば足をバタバタ動かしたりするので、

赤ちゃんが自分で蹴り上げて顔にふとんを乗せてしまうこともありえます。

 

適度な重さ。と言っても難しいので、これに関しては、「生地」が大事なポイントになるかと思います。

イメージしてみてください。

 

例えば、ポリエステル100%のパジャマを着せて、ポリエステル100%の掛けふとんカバーを付けた、掛けふとんを乗せている状況を。

ツルツルしません?(代謝の激しい赤ちゃんはムレる、の話は置いておきますが。)

めっちゃ極端ですが、ビニール袋とビニール袋を擦ってるような。あの感じです。

 

 

顔に掛かってしまうかもしれません。

 

 

やっぱりここは基本中の基本。

綿100%の生地同士を使うべきではないでしょうか。

パジャマ?というか肌着を着せていると思うのですが、綿100%のものを。

掛けふとんや、そのカバーやシーツも綿100%にしましょう。

 

 

適度な摩擦抵抗があり、ツルツルはせず、基本的には同じ位置に留まってくれるはずです。

 

 

そして、寒くても少し肩口が掛けふとんから出ていてもいいと思います。

 

寒いならエアコンや加湿器で外的要因を温かくして解決するか、

ベビー用のスリーパー等を着せて寝かしたらいいと思うんです。

少しでも窒息のリスクが下がるんですから。

 

 

色々なことを考えると特に冬の掛けふとんは、ゴアテックスのベビー用羽毛ふとんが一番いいのではと思います。

 

 

 

 

 

色々と注意しなければいけないことがありますが、人間一人を育てるって大変ですね。

 

でも安心してください。

3歳にもなれば1人でグースカグースカとあっちやこっちでゴロゴロ寝てても、安心できる時期がやってきます。

(我が家には実際、4歳と0歳が共存しています。)

 

 

 

安心してくださいと言っておきながらもう一つ、後述すると心配の種もあります。

 

寝具ではない、睡眠中にある原因です。

 

 

まさに我が家のパターン。

 

 

ある程度大きくなった兄や姉が、バタバタと動いているうちに弟や妹に上に乗ってしまっていた。

 

という事例も報告されているんです。

 

こんなゾッとすること言いたくはないのですが、お願いなので気を付けてください。

 

我々大人も寝返りや寝相があって当然ですので、できるだけ添い寝は避けるべきだと思います。

 

 

 

タイミングによっては添い乳をする時期なんかもあると思います。

でも、気を付けましょう。

 

 

 

 

以上、怖くなることを列挙しましたが、か弱い赤ちゃんのためです。

大人よりも大事な、赤ちゃんや子どもの眠りを楽しく有意義な時間にするためにも、

一つの情報として活かしていただければ幸いです。

 

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睡眠環境・寝具指導士®の店長前田が実体験を踏まえ、ご相談に乗らせていただきます。

大阪でオーダーメイド枕を作られるなら是非当店へ。

睡眠環境のこと、寝具のこと。

なんでもお問い合わせください。072-892-2167

眠り屋よねはら 店長 前田 顕輝

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コメント: 1
  • #1

    ゐわた (月曜日, 17 8月 2020 01:25)

    可哀想ですね