先日あるご依頼を受けました。
「お店に行けないんですが、うちまで来てオーダー枕を作ってくれませんか?」という旨。
基本的には当店に設置している「測定器」で、姿勢をお測りしてからオーダー枕を作らせていただくのですが、
こちらのお客様は足が不自由で、ご来店が難しいとのことでしたので、特別に出張枕作製サービスをさせていただきました。
出張作製といっても、事前にお客様の写真(お身体を前から、後ろから、左右から撮影)をお送りいただき、
暫定でのオーダー枕を作ってから、現地で調整する。という方法です。
(連絡役をしてくださった訪問介護、療法士のK様、ありがとうございました。)
火曜日の台風直撃の日、時間にお約束していたので、作った枕をビニール袋で厳重な雨風対策をして、
お客様宅を訪問させていただきました、
そしてまず、これまでお使いだった枕を拝見させていただきました。
「4年前に喜寿のお祝いに市役所から貰ったの、低反発枕だっ!って嬉しくて使ってたけど、最近どうもねぇ。」
これがその「低反発枕」。
奥様曰く、当初はもっと山なりになっていて、
今はすでに原型をとどめていないとのこと。
4年間使い続けていたとのことですが、
恐らくこの首のすき間がおつらかったのでしょう。
そして、もう一つしんどい原因だったと思われるのが、
このサイズ感。。。
頭が乗らないんです。
ちなみにこの模型、かなり小顔です。
実際の頭と比べてみるとこんな感じ。
(お前の顔がデカいだけやろ!って?それもあります笑)
こんなに小さい顔、頭の模型でも乗り切らない枕で、
無理に肩口、首のすきまを埋めようとすると、
こうなるんですよねぇ。
実際にはボーリング球くらいの重さがある人間の頭が乗ると、後頭部がス~ッと落ち込んでいきます。(低反発の特徴)
そしたら首が反り返ります。。
はい、いずれにせよ頸椎への負担が大きいんですよね。
喜寿のお祝いで、「これからも元気でね!」という意味合いのプレゼントをするのなら、
もうちょっとマシなものはなかったんでしょうか。。
4年間も我慢されてたんです。
オーダー枕で寝てみた第一声は「コレコレ~!ラクねぇ~!」。
台風直撃の中、ご訪問させていただいた甲斐がありました。
こんな声が聞けるならどこへでも行きたくなります!(ご遠方の方はご相談ください)
ただ、オーダー枕を作られるなら、やはりお店へご来店いただき、
しっかりと確実に測定されることをおすすめします。
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